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われらアグリ応援団 第46回 「デジタル活用」

たま吉くん
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われらアグリ応援団 第46回 「デジタル活用」

まずは挑戦してみよう

 

なぜ、そこを取材しようと思ったのかと言えば、「デジタル×デザインセミナー」と書かれたチラシをもらったからだった。

チラシにはしゃれた感じの写真が載っていて、デザインもシャープなのに「本気の農商工連携!」とか「とことん『売る』にこだわる」とか、あぶらぎった宣伝文句が書いてある。そのギャップが面白いと思った。JA富山中央会と富山県、県商工会連合会がタッグを組んで企画したというから、怪しいセミナーでもなさそうだ。

いわゆる「農商工連携」の取り組みである。

会場は、庄川左岸の高岡市オフィスパークにある富山県総合デザインセンター。建物の中で迷っていると、親切な人が2階にある小綺麗な部屋に案内してくれた。テレビドラマに出てくるITオフィスのような一室で、隣には撮影スタジオもある。高解像度のデジタルカメラや6灯のストロボなど立派な機材がそろっている。

この日の「デジタル×デザインセミナー」は看板通りの内容だった。

受講を申し込んだ農林漁業や中小企業の人たちがテーブルにつくと、富山情報ビジネス専門学校の堺信貴先生が講義を始め、デジタル上で買い物ができる「EC(電子商取引)サイト」のあれこれを説明してくださった。私のようなデジタル難民はこの手の話に尻込みしがちだが、まずはチャレンジしてみることが大事なのだという。

ECサイトでお客さんの目を引くのは、商品説明の文章ではなく「写真」である。県総合デザインセンターの吉田絵美主任研究員が講師を務めたスタジオ撮影のワークショップも楽しい内容だった。

参加者の目の前に置かれているのは、機能性のある「ランチバッグ」と、外見からは中身が分かりにくい「箱入りの菓子」、そして透明感のある「びん」。さあ、これらをどう撮影しようか。吉田先生は、スタジオに入る前によく考え、メインカットなどのラフを描いてから撮影するのがよいと教えてくださった。なにごとも心の準備が大切である。

さて、農商工連携を推進する企画は以前からあり、過去にはJAなのはな女性部の「発酵玉ねぎ万能調味料」も誕生している。知識を得るだけでなく、人との出会いが商品開発につながり、販路開拓に結びついていく。今回のセミナーにも面白そうな人たちが参加していた。

 

日本農業新聞富山通信部ライター 本田光信

 

▲スタジオ撮影に臨む参加者

 

▲商品写真のラフを検討

 

▲撮影した写真を確認

 

▲施設内には3Dプリンターも