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われらアグリ応援団 第47回 「JA直売所」

たま吉くん
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われらアグリ応援団 第47回 「JA直売所」

魅力伝える試み続々

 

最近、JAの農産物直売所にまつわる取材が多かった。

取材する機会が多いということは、すなわちJAや直売所が積極的に魅力を発信しているということである。

まずはJAあおば。9月末に「あおばの里やまびこ館」が富山市の大山地域にオープンした。「山々にこだまするやまびこのように、来店客の声に耳を傾け、繰り返し利用してもらえる直売所にしたい」という願いを館名に込めている。

薬師岳や水晶岳をあおぐ大山らしい名称で、言葉のひびきは柔らかいが、「消費者と生産者、JAが交流する拠点」としての役割をぴったりと言い当てているように思える。柞山明組合長も「作り手の顔が見える農産物は生産者のプライドであり、消費者に安心感を与える。このやまびこ館が、広く市民の皆さまに愛され、地域になくてはならない存在にしていきたい」と竣工式でおっしゃっていた。

10月に入り、JA高岡の「あぐりっち佐野店」が「うまみ精米」のサービスを始めたことを紙面で紹介した。でんぷん層とぬか層の間にあるうまみ層を残す新型精米機を導入したという話題である。店内でお会いした大井一博組合長に話を聞くと「お客さまの選択の幅を広げ、米の消費拡大につなげたい」とのこと。健康志向に応える狙いもあるという。うまみ白米とうまみ玄米の2種類があり、それぞれコシヒカリと富富富を買って自宅で炊いてみたら「ほんと、おいしかった」。米どころ富山県らしいサービスである。

JAなのはなの「産直マルシェ」も広く言えば、農産物直売所にかかわる取り組みであろう。自動車販売・整備のネッツトヨタ富山本店で、月に1回開催している。いつもは直売所で扱っている農産物を、ほかの場所でも定期的に販売することで、地元で作る野菜や果物を広くPRしようという試み。自動車会社にとっても地域との交流が深まるメリットがあって、リピーターは増えているそうだ。

あちこちに取材に出かけたとき、できるだけ最寄りの直売所に顔を出すようにしている。落花生の本当のおいしさを知ったのはJAみな穂の直売所だったし、JAとなみ野の直売所で買ったタマネギはとても美味だった。

主な店舗の週末のにぎわいぶりを見ると、消費者のみなさんにかなり浸透しているようで、うれしくなる。地域の人たちに「地元ならではのおいしさ」を届け続けることが、地産地消の魅力発信につながっていく。

 

日本農業新聞富山通信部ライター 本田光信

 

▲やまびこ館を案内する柞山組合長

 

▲うまみ精米のサービスを始めたあぐりっち佐野店

 

▲JAなのはなの産直マルシェ