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われらアグリ応援団 第48回 「HOKURIKU+」

たま吉くん
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われらアグリ応援団 第48回 「HOKURIKU+」

連携し魅力アップ

 

「どうしてなんですか」と詰め寄る記者たちを、「寿司といえば富山でしょうがっ!」と一喝して振り払う。石原良純さんの渾身の演技が光るムービーを見た。大阪で。

一緒に旅をするJA富山中央会の戸倉雅斗さんは「こんなコマーシャル、あったんですね」と、縦型のデジタルサイネージ(電子看板)にくぎ付けに。もう一人の同伴者、JAみな穂の桑守佑太さんは、北陸3県の地酒を試飲できるバーコーナーをじっと見つめていた。「きょうは仕事。さすがに飲み比べはできないなあ」と自身に言い聞かせているように見えた。

なぜ、この3人で旅をしているのかと問われると、ちょっと説明しにくいのだが、どこにいるのかはお伝えできる。富山・石川・福井の情報発信拠点「HOKURIKU+(ホクリクプラス)」である。JR大阪駅のそば、つまり梅田にある商業施設「KITTE大阪」内に今年オープンしたばかり。「ええもん にっぽん めぐり」をテーマに日本各地のアンテナショップを集めた2階フロアにある。

「HOKURIKU+」を訪ねたのは金曜だったが、午前11時の開店と同時に次々とお客さんが訪れ、レジには長い列ができていった。

富山の売り場で目を引くのは、海の幸をネタにそろえた「富山湾鮨」のオブジェ。石原さんの動画と相まって、新田知事が始めた「寿司といえば、富山」キャンペーンの盛り上げにひと役買っている。全国の人が富山の寿司を食べるようになれば、富山のお米の消費量もアップするわけで、このキャンペーンが成功すれば喜ばしい限りである。

月世界や甘金丹、ほたるいかの素干し、パパヤ桃源、ドラえもんの人形といった定番ものから、とやま和牛のカレーや入善ジャンボ西瓜グミまで、私の知る富山県の名産がほとんどそろっているように見えたから、石川、福井の商品もきっと充実しているはず。富山湾鮨のオブジェのように、石川エリアには黄色いだるまのようなマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」を置き、福井エリアには恐竜「フクイラプトル・キタダニエンシス」の頭骨模型が鎮座していて、いかにも北陸らしい。

最近はこの施設だけでなく、農産物の海外輸出プロモーションなど北陸3県の連携企画が増えてきた。3県にはそれぞれに異なる魅力があって、手を組めば大きな力になる。北陸新幹線の敦賀延伸も、追い風になるだろう。

 

日本農業新聞富山通信部ライター 本田光信

 

▲富山湾鮨のオブジェがお出迎え

 

▲福井県のコーナー

 

▲石川県のコーナー