1. 新規就農研修生募集
  2. 卒業生のインタビュー

卒業生のインタビュー

たま吉くん

大切なのは、地道にしっかりとやっていくこと。
未経験から未来の農業経営をめざして

1期生 西田 寛史さん

就農研修に参加したきっかけ

研修に参加する数年前までは、東京で「アニメーター」をしていましたが、この仕事は一日中座りっぱなしで、生活リズムも不規則になり、長く続けられませんでした。その反動からか、次の仕事は体を使った仕事がいいなと思っていました。前職の先輩で実家がブドウ農家の方がいて、年に一回その実家から「シャインマスカット」などが仕送りされていました。そのお裾分けを頂くことがあったのですが、そのときのブドウがあまりにも美味しくて、「農家の子どもってこんな美味いもん食べられるんや」と感動した覚えがあります。実家がある砺波市に戻ってからは農家になるためにいろいろと調べ、農協の座談会に参加した時に「新規就農研修」の存在を知り、近場で給料をもらいながら農業を学べるところに魅力を感じ、参加を決めました。

研修内容

研修内容は、大きく分けると1年目は「水稲関係」と「園芸作物関係」、2年目は「担い手農家への実務研修」、その合間に栽培方法や農機に関する講習会等の座学があります。「水稲関係」は、春に農家さんのもとへ赴き播種やハウスの組み立て、整地、圃場の耕起を行い、アグリとなみの受託圃場では田植え機に乗って田植えを経験しました。秋にはコンバインでの稲刈りと、ライスターミナルで荷受けと検査の補助をしました。「園芸作物関係」は、ハウスでの小松菜と小カブ栽培で、整地から播種、収穫、袋詰め、出荷まで。玉ねぎや”にんにく”の栽培では、植え付けと防除、収穫後の選別に携わりました。「担い手農家への実務研修」は、4、5月はJAとなみ野管内の農家でハウスの組み立て、播種作業、水稲作付の準備、田植えを行い、6月以降は、農業法人で、米、麦、大豆の作業を手伝いながら研修させていただきました。

研修を通じて学んだこと、感じたこと

この研修を通して、農業には必要な手間や物が多いことがわかりました。作物の栽培が始まる前から圃場の整備や土づくりがあり、栽培期間中は草刈りや肥料やり、水の管理をして、収穫後も乾燥や選別、袋詰めといった作業があります。その間に、堆肥や肥料、除草剤、殺菌剤などの資材を使い、コンバインやトラクター、乾燥機や選別機などさまざまな機械が必要になります。これらのことを管理しながら、体を使った農作業をしていくことは、自分が当初思っていたものよりも、大変だということがよくわかりました。そして、この2年の研修期間を経て、農業を自分の生業(なりわい)にしていくことに、かなり実感が得られました。未経験だったのでちゃんとやっていけるか不安でしたが、トラクター等の機械の扱いにもだいぶ慣れて自信がついたように思います。

今後の目標

研修終了後は、農業法人に就職が決まりました。となみ野管内では比較的大きな経営体で、耕作地も多ければ扱っている機械も大きく、ドローン等の新しい機械も導入されています。米、麦、大豆が主な生産品目ですが、最近はイチゴの観光農園にも力を入れています。研修で伺った時は、歳の近い従業員も多く働きやすい環境だと思いました。将来的には個人で農業を経営していくことを視野に入れていましたので、経営者としてやっていくイメージを掴むためにも、今後は働きながら栽培の技術や経営の知識などを学んで、しっかり農業で稼ぐことを目標に頑張りたいです。

参加者へのメッセージ

「農業の仕事をしたい」、「将来は独立したい」と考えている方は、この研修期間が大きな一歩となるはずです。
自分も未経験で何も知らない、何事もできないところから、はじめました。
やる気と謙虚さを持って、この研修期間中に様々なことを学んでください。